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執筆者の写真光雲神社の神主

日本を建国した神武天皇

更新日:2022年5月7日



神武天皇はカムヤマトイワレヒコ(神倭磐礼比古命)とも呼ばれ、日本を建国した初代天皇です。




光雲神社境内末社である荒津神社の御祭神として、倭の神様である大物主神(おおものぬし)、仏教の海の神、船の神である金毘羅神(こんぴらしん)と共にお祀りされています。


神武天皇は『古事記』によると、九州日向(宮崎県)でウガヤフキアエズノミコト(鸕鶿草葺不合尊)の四男として生まれたとされ、幼いころから明達で若干15歳で皇太子となりました。


  目次






神武東征へ

アマテラス(天照大神)とタカミムスビ(高皇産霊神)の孫にあたるニニギノミコト(天瓊瓊杵命)が高千穂に降臨し永い時を経ていましたが、未だ日本全体を平定できていなかったため、神武天皇は国を統治するに相応しい地を探そうと45歳で兄や一族を連れ東へ旅立ちました。これが神武東征です。



日向からまず向かったのは宇佐(大分県)、そして岡田宮(福岡県)に1年、安岐国(広島県)に7年、吉備国(岡山県)に8年逗留し、瀬戸内海から浪速(大阪府)へと向かったと記されています。





神武一行が長旅を経て、ようやく関西に入り船で白肩津(東大阪市日下町付近)へ着くと、トミノナガスネビコ(登美能那賀須泥毘古/登美毘古)が軍を興し待ち構えていました。


待ち伏せにあった神武一行は大敗し、神武天皇の兄であるイツセ(五瀬命)が腕に矢を受け重傷を負ってしまいます。

イツセは「日の御子である我々は、日(東)に向かって戦ったことが良くなかった。そのせいで痛手を負わされてしまった。これよりは回り込んで戦おう」

と言い、軍を南から回り込ませることにしました。


しかし、紀国の男之水門(泉南市男里川の河口)に辿り着くと兄イツセは矢傷が原因で死んでしまいます。イツセの亡骸は紀国の竈山に葬られ、現在の竈山神社(和歌山県和歌山市)が鎮座している地であるとされます。


その後、一行は熊野に入り大きな熊(荒神)に遭遇すると、荒神の毒気により皆揃って寝込んでしまうのでした。


この苦難を助けたのが武神タケミカヅチの剣フツノミタマ。


剣を受け取ったタカクラジ(高倉下)が神武天皇の元に届けると、たちまち一行は起き上がり、熊野の荒神は剣の霊力に倒れていきます。


荒神が蔓延る熊野の道先案内として遣わされた八咫烏(ヤタガラス)の導きもあり、一行は大和に入り激しい戦いの末に平定したのでした。




紀元前660年2月11日に52歳で橿原宮で即位され、初代神武天皇になったといわれています。

この日が現在でも建国記念の日になっており、今年で即位から2682年(令和4年現在)。

世界中どこを探しても神話と現代まで繋がっている国はありません。


我が国日本は、世界一長く続く国で、我が国日本の君主は、2682年前から126代今上天皇に至るまで、この時の建国の想いを大事に守り続けているといえます。


これこそが徳であり、世界一長く続いた我が国の礎となっています。


高い志を持ち、天津神の御心と一体となり、大事を成しとげた神武天皇。そのあり方は現代まで語り継がれる天皇の原点です。



結婚と御陵

神武天皇は大和でヒメタタライスズヒメノミコト(媛蹈鞴五十鈴媛命)別名、ホトタタライススキヒメ(富登多多良伊須須岐比売命)を皇后とし、 ヒコヤイノミコト(日子八井命)、カムヤイミミノミコト(神八井耳命)、カムヌナカワミミノミコト(神沼河耳命/のちの第二代天皇・綏靖天皇)を生みました。



日向国にいた頃、吾田邑のアヒラツヒメ(吾平津媛/阿多の小椅の君の妹、阿比良比売)を妃として、タギシミミノミコト(多芸志美美命(手研耳命))とキスミミノミコト(岐須美美命)(『日本書紀』には登場しない)が生まれています。 神武天皇は橿原宮で崩御し、畝傍山の東北の陵に葬られました。これが四条ミサンザイ(奈良県橿原市)とされています。




神武天皇の系譜





【神格】

軍神、農業神、海の神



【別名】

若御毛沼命:わかみけのみこと

豊御毛沼命:とよみけのみこと

神倭伊波礼毘古命:かむやまといわれびこのみこと

神日本磐余彦尊:かむやまといわれひこのみこと

狭野尊:さののみこと

磐余彦尊:いわれひこのみこと

神日本磐余彦火火出見尊:かむやまといわれひこほほでみのみこと

磐余彦火火出見尊:いわれひこほほでみのみこと

彦火火出見尊:ひこほほでみのみこと



【お祀りする神社】

光雲神社末社荒津神社 (福岡市中央区)

岡田宮 (福岡県北九州市)

橿原神宮 (奈良県橿原市)

宮崎神宮 (宮崎県宮崎市)

鵜戸神宮 (宮崎県日南市)

霧島神宮 (鹿児島県霧島市)

玉置神社(奈良県吉野郡)

高千穂神社(宮崎県西彼杵郡)

吉備津彦神社(岡山県岡山市)

狹野神社 (宮崎県西諸県郡高原町)

多坐弥志理都比古神社 (奈良県磯城郡田原本町)

多家神社 (広島県安芸郡府中町)

神島神社 (岡山県笠岡市神島)

高嶋神社 遥拝所 (岡山県岡山市南区宮浦)

宮浦宮 (鹿児島県霧島市福山町)

八坂神社 (滋賀県甲賀市水口町嶬峨)

大前神社 (栃木県栃木市藤岡町)

矢彦神社 (長野県上伊那郡辰野町)

岩隈八幡宮 (山口県岩国市周東町)

須倍神社 外宮 (静岡県浜松市北区)

和多都美御子神社 (長崎県対馬市豊玉町仁位)

許波多神社 (京都府宇治市五ヶ庄古川)

若櫻神社 (奈良県桜井市大字谷字西浦)

糸岡神社 (富山県小矢部市五社)



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